今回ご紹介するのは2010年スペインで製作された映画「リミット」です。
イランの紛争地帯で生き埋めとされてしまったトラック運転手、その運命を描いたのがこの映画です。
斬新な設定ですが、いったいどんなストーリーでどのような結末を迎えるのか、さっそく見ていきたいと思います。
「リミット」
引用元:Yahoo!映画
2010年 スペイン
原題:「Buried」
監督:ロドリゴ・コルテス
出演:ライアン・レイノルズ 他
映画「リミット」 あらすじ
イラクで民間土木会社のトラックドライバーとして働くアメリカ人のポール・コンロイ(ライアン・レイノルズ)。ある日彼は何者かの襲撃を受け、棺に入れられ地中へと生きたまま埋められてしまう。手元には自分のものでない携帯電話とライター、ナイフ、ペンがあった。
どうにかして外界とコンタクトを取り、脱出しようと試みるポールだったが...
映画「リミット」感想、見どころ(ネタバレ注意)
全然助けてくれないやん...
生き埋めにされた状況を理解したポールは、手元にあった携帯電話を使って救助を求め、アメリカ国防省のブレナーとのコンタクトに成功します。とにかく外の人間にこの状況を伝えられたことに安堵したポールですが、このブレナーさん、全然動いてくれません。「今君を助けに動いている」などとさんざん言っときながら、主人公の目線からは一向に動いてくれる気配が感じられないのです。なんか他人事みたいな。
この映画では、この主人公と外の人間との間の「温度差」が物語を通して強調されます。なんというか、こっちは主人公の状況に合わせて緊迫した感じになってるのに電話の相手は一向にやる気を見せず、もどかしい気持ちにさせられます。
この「温度差」がこの映画を楽しむうえで一つのポイントになると言えるでしょう。
1時間35分、一人芝居
この映画のすごいところ、主演のライアン・レイノルズは、映画の初めからラストまで棺の中一人で演じ続けます。他のキャストは声の出演こそあるものの、決してその姿は見せません。
それで一本の映画として成り立っちゃうんだからライアン・レイノルズの演技力とこの脚本はすごいです。特にライアン・レイノルズは近年「デッドプール」などの主演で注目されてきてはいますが、もっともっと有名になってほしいですね。
陽気なエンディング
オチだけ先に言ってしまうとこの映画、あ、助かりそう助かりそう...やっぱ残念、助かりませんでしたーーという終わり方をします。
で、そんな残念なエンドを見せられた後に、やけに陽気なBGMのエンドロールが流れ出すんです(笑)
まあこれが気に入るか気に入らないかは人次第ですが、なんか複雑な気持ちになるのは間違いないでしょう。ポール、助かってほしかったなぁ...
まとめ
いかがでしたでしょうか、異国の地で生き埋めにされた男の孤独な戦いを描いた映画「リミット」
見た感想としては、良くも悪くも普通に楽しめる映画でしたね。上映時間も短いし。
一人芝居も見てて全然違和感がなくて、やっぱり俳優さんてすごいんだなと思いました。
お時間があれば、是非!!